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特別対談:深井正樹氏×中川慎司氏 ライフキネティックについて

特別対談:深井正樹氏×中川慎司氏 ライフキネティックについて

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深井 正樹(ふかい まさき)
駒澤大学 総合教育研究部スポーツ健康科学部門 助教 / 駒澤大学 サッカー部コーチ
中川 慎司(なかがわ しんじ)
株式会社ウェルネスデベロップメント / ライフキネティック日本支部 マスタートレーナー

ライフキネティックとの出会いは?

【深井氏】
 現役を引退してから2年間、ジェフユナイテッド千葉の普及部に勤務しました。その際に普及部で既に勤務されていた伴(ばん)さんと出会いました。伴さんはドイツ留学をされた方で、現地でライフキネティックを取り入れたサッカーを見ていました。その後、日本でもライフキネティックの資格取得ができると知って取得されたんです。僕は伴さんの話すライフキネティックが面白くて、よく話を聞いていましたね。

 伴さんから「ライフキネティックを普及させるために動画を撮りたい」と出演を依頼された時も、「はい、良いですよ」と即答しました。そこで初めてライフキネティックを体験しました。

 体験してみたら、すごく難しくて。けれど、こういう観点で指導しないと将来がないな、という気づきもあって、僕も講習会に行きたいと思うようになりました。それでライフキネティック日本支部の中川さんを紹介いただいて。ライフキネティックのトレーナー資格を取得しました。

ライフキネティックのメソッドはどう感じましたか?

【深井氏】
 通常、選手はサッカーができるようになるためにトレーニングをします。できるようになること、できたことの嬉しさ、達成感を求めてまた続けていく、という体験がサッカーの指導やトレーニングの日常です。

 ライフキネティックは、できないことが多く、やっとできたとしてもどんどん課題が変わり、次へのステップアップがあるので、とてもモヤモヤします。一見すると気持ちが悪いのですが、これが脳のためになるというメソッドを説明されると、「そうだな。脳が混乱しているだけだ」と思えるのです。

 僕は今まで成功することが正義だと思い込んでいましたが、そうではないという考えに出会い、価値観や考え方をガラッと変えてもらえました。

ライフキネティックの強みや特徴を教えてください。

【深井氏】
 サッカーは上手くなる・強くなることにフォーカスされることが多いのですが、最近は「なぜ成功しなかったのか」を考えることも大事だとされています。

 最初に脳を使ったトレーニングを取り入れて、判断する瞬間を増やすトレーニングをすると、人間は動きが止まります。止まったり、ミスが増えます。頭を使って考えても、身体に伝達できないという現象が起きます。従来のトレーニングでは、そこで反復練習を繰り返して、成功するために練習するプロセスに入ります。そうではなく「失敗してもいい、次は何をするか」と考えたり、そういった捉え方ができるようになると、トレーニングの幅がぐっと広がります。

 サッカー指導者の中でも良い練習は何か?という話になると、やはり成功することが正義という意見が多いのですが、この「できない」「ダメだ」という試行錯誤している状態も良い状態であるとすると、もっと高度な思考ができるようになり、視野が広がっていきます。

 大学生くらいになれば筋力や身体などはある程度の限界が見えてきて、サッカー技術の飛躍的な向上が見込めなくなってくる中で、何を伸ばすことが選手にとって良いことのか、まだ着目されていません。それで、視野や思考の広がりが伸びしろになる考えています。

元鹿島アントラーズや名古屋グランパス、ジェフユナイテッド千葉のJリーガーだった駒沢大学助教の深井正樹先生がトレーナーのキャリアやインストラクターのキャリアについて語る写真

学生を対象に取り入れているのでしょうか?

【深井氏】
 まだすべての学生に導入することはできていません。今はシーズンが終わったところなので、ライフキネティック的な要素を取り入れながらトレーニングをしてます。たくさんの課題に対して、様々なシチュエーションで検証しています。変化を見ながら楽しんでやっていますね。

練習にどのように取り入れていますか?

【中川氏】
 最近の動向は分かりませんが、以前、ドイツのブンデスリーガーでドルトムントが2連覇したときは毎週1回60分、ライフキネティックを取り入れていました。3つから4つのグループに分けてトレーニングしていました。練習とは別枠で、1時間取り入れるケースが多いようです。

【深井氏】
 ジェフユナイテッド千葉では、小学生を対象とした1時間の個人強化クラスを僕が立ち上げて、そこでライフキネティックを取り入れました。ライフキネティックを1時間取り入れてしまうと、ライフキネティック教室になってしまうので(笑)、最初の10分間だけ取り入れていました。

株式会社ウェルネスデベロップメントのライフキネティック日本支部の中川慎司さんの写真

ライフキネティックではどういった役割でしょうか。

【深井氏】
 アンバサダーです。僕なんかでいいのか?という気持ちもありますが、ありがたいなと思っています。

 脳トレとしてライフキネティックの動画を見る方は結構いらっしゃるようなのですが、見て真似して終わり、というのはもったいないです。成功することが大切なのではなく、変化を加えていくことが重要です。ライフキネティックの背景にある考え方や理論を学ばないと、本質的なことは身につきません。

 だから、僕は本物を広めたいという思いがすごくあります。ライフキネティックが良い方向に広がってくれるといいですね。

ライフキネティックを学ぶためにはどうすればいいでしょうか。

【中川氏】
 最短で3日間のコースがあり、他には4日間、5日間のコースです。

 3日間コースは学校の先生向けです。3日間のうち半分が実技、残りは身体に関することや目と脳に関する認知機能の理論などを学習します。学校の先生は教育論を学んでいるため、指導案の実践がなく、3日間コースで学ぶことができます。学校の先生以外の方は、指導案を作成し、実際に自分が指導できるかといった実践が2日間あります。

 様々なトレーニングを組み合わせてコースを作っているので、独特で独自なものになりますが、科学的な根拠がしっかりあるものです。

具体的な内容を少し教えていただけますか?

【中川氏】
 よく動画で上がっているのは、目に関するビジョントレーニングですね。ただ、単調なので続けていくのはなかなか大変です。

 ライフキネティックの内容は、遊んでいるように見えて、その中で改善されるというものもあります。例えば目を一切使わずに、視野を広げるトレーニングがあります。これによって目を使わずに視野が広がるということは、問題は目ではなく脳だ、という気づきを得られます。目と脳のつながりをイメージしてもらいやすいトレーニングもあります。

どういった方にライフキネティックのトレーニングを受けてもらいたい、と考えていますか?

【深井氏】
 今はサッカー関係でトレーニングを受けている方が多いですが、4歳からできるプログラムなので、できれば未就学児から始めたほうが良いと思います。他には認知症などへの効果も考えると、高齢者の方も幅広く対象になります。

 知識を習得してからが重要で、学び続ける・考え続けることができるように、ライフキネティックが広がるようにしたいですね。

取材:田沢
編集:小林(ひ)

ライフキネティックロゴ

ライフキネティック

【ライフキネティック】
https://lifekinetik.jp/

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